(株)東京カンテイは10日、2024年6月の主要都市圏別・新築木造一戸建て住宅の平均価格動向、並びに中古(既存)木造一戸建て住宅平均価格動向を発表しました。新築・中古とも、敷地面積100~300平方メートル、最寄り駅からの所要時間が徒歩30分以内もしくはバス20分以内、木造で土地・建物共に所有権の物件が対象。
●新築木造一戸建て住宅の平均価格動向
首都圏の平均価格は4,541万円(前月比0.9%上昇)と上昇に転じました。都県別では、東京都が5,398万円(同1.0%上昇)と反転上昇。神奈川県は4,828万円(同1.5%下落)と4ヵ月ぶりの下落。千葉県は3,713万円(同1.6%下落)と下落に転じました。埼玉県は、3,896万円(同2.5%上昇)と、3ヵ月連続で上昇しました。
近畿圏は、3,702万円(同2.8%下落)と反転下落。府県別では、大阪府が3,942万円(同3.9%下落)と下落に転じ、4ヵ月ぶりの3,000万円台となりました。兵庫県3,724万円(同3.5%下落)、京都府4,208万円(同2.0%下落)も、いずれも下落に転じました。
中部圏は3,374万円(同0.6%下落)、愛知県は3,533万円(同0.7%下落)といずれも反転下落となりました。
●中古(既存)木造一戸建て住宅平均価格動向
首都圏の平均価格は3,928万円(前月比4.0%上昇)と上昇に転じました。都県別では東京都6,190万円(同7.9%上昇)と反転上昇。神奈川県は4,183万円(同1.9%上昇)と、連続で上昇しました。千葉県は2,834万円(同3.1%上昇)と反転上昇。埼玉県は2,704万円(同3.1%下落)と、前月に続いて下落しました。
近畿圏の平均価格は2,835万円(同1.2%下落)と反転下落しました。府県別では大阪府が3,069万円(同5.9%下落)と、3ヵ月連続上昇から下落に転じました。兵庫県は2,732万円(同2.4%上昇)と反転上昇。京都府は3,750万円(同1.5%下落)と反転下落。
中部圏は2,518万円(同1.2%上昇)、愛知県は3,080万円(同2.9%上昇)と、いずれも上昇に転じました。
宮城県は2,544万円(同0.8%下落)と3ヵ月連続で下落。福岡県は2,469万円(同2.4%下落)と下落に転じました。
ここからは私見になります。物価高の影響、マンション価格の高騰を背景に戸建も価格上昇傾向になっているように思います。住宅ローン金利上昇の懸念による買い控え、結果、住宅価格下落になるのかな?という可能性もありましたが、それ以上に今後物件価格が上昇してしまう事がリスクと考えた方が多く、この結果、住宅価格が上昇しているようにも思えます。
ご自宅のご購入を考えている方には難しい判断になると思いますが、将来の人生設計まで見越した上で購入計画を立てていただき、計画が成り立つか否かをしっかりとご判断いただいた上で意思決定いただければと思います。
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